調香師ができる仕事

調香師とは?

調香師とは、化粧品やフレグランス、トイレタリーや洗剤など、及び菓子食品類に使用される香りを調合する職業です。
数十種類にも及ぶ香料を組み合わせ、新しい香りを生み出し、消費者に届けるのが仕事です。
特に香水、フレグランスを調合する人を「パフューマー」と呼びます。
一方、香料を制作する企業や食品メーカーなどで食料品やお菓子など口に入るものの香料を調合する人は、「フレーバリスト」と呼ばれます。
フレーバーリストは、加工食品でリアルな味を表現するための香りや、食欲をそそるための香りをつくるほか、薬などの香りも調合します。

調香師の国家資格はありませんが、調合や模倣の技術および専門知識を持つことを示す「日本調香技術師検定」(日本調香技術師検定協会主催)があります。

調香師は、化学や薬学系の大学、もしくは調香をあつかう専門学校で学んだ後、香料会社や化粧品メーカー、食品会社などに就職し、就職先で経験を積むことによってスキルアップすることが一般的です。

調香師には香りのメカニズムや安全性を理解するための化学、薬学、生物学の知識に加え、かぎ分ける能力と芸術的センス、知的探求心が求められます。

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調香師の将来性

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調香師は、自分の感性を磨き、人間の五感の一つである嗅覚を研ぎ澄ませて、人々に心地よい香りを届け、生活の潤いに貢献できる魅力ある職業と言えるでしょう。

流通している食品の多くに香料は使われているので、現時点では、日本ではパフューマーよりもフレーバリストの方が活躍できる場は多い状況です。

ただ、日本では香水を作る仕事は外国ほど多くありませんが、アロマテラピーなどの香りを楽しむ暮らしが一般化し、化粧品や日用品も香りを楽しめるものが増え、人気を集めています。 そのため、パフューマーの活躍の場も広がることが予測されます。
近年、ステイホームでおうちライフを楽しむ人が増えたことで、需要は伸びています。
また、これらの香りの効果についての研究も進められ、リラックスや集中に効果を持つ香りなども明らかにされつつあります。研究が進み、香りの身体や心への効果が明らかになれば、調香師の活躍の場は一層広がるでしょう。

さらに昨今は、フレーバーとフレグランスのそれぞれの調香技術を活かしたボーダレス調香も着目されています。

調香技術師・商品開発技術の習得で目指せる仕事

日本フレーバー・フレグランス学院で香料技術と商品開発技術を習得すると、専門技術者として香料を生産する香料会社をはじめ、香料を使用する幅広い分野での活躍が期待できます。

香料

  • フレグランス香粧品系
    (化粧品・油脂・医薬品・洗剤・トイレタリー会社へ香料を供給する)
  • 粉末香料・油溶性香料・カプセル香料
  • エッセンス乳化香料等
  • フレーバー・食品系
    (製菓・飲料・食品・乳業・食肉加工会社へ香料を供給する)

食品

  • 乳製品(牛乳・バター・チーズ・ヨーグルト・クリーム)
  • パン・ケーキ・焼き菓子・和菓子
  • 冷菓(アイスクリーム・シャーベット・アイスミルク・氷菓)
  • 製菓(キャンディ・チューインガム・チョコレート・ビスケット・グミ)
  • コーヒー・ココア・ウーロン茶・緑茶
  • 果汁飲料(ジュース・ネクター・天然果汁)
  • 炭酸飲料(コーラ・サイダー・ラムネ)
  • 調味・調理品(インスタント食品・麺類・ハム・ソーセージ)

香水・化粧品

  • 香水・オードトワレ・コロン・フレッシュコロン・オードパルファム
  • 乳液・栄養クリーム・クレンジングクリーム・化粧水・ハンドクリーム
  • 基礎・メーキャップ・ファンデーション・マスカラ・口紅・チークカラー
  • 洗濯洗剤・柔軟剤・トイレタリー・液体洗剤
  • 石鹸・シャンプー・リンス・ボディーローション

日用品

  • 栄養ドリンク・栄養剤・薬用ドリンク剤・健康食品
  • 口中剤・粉歯磨き・練歯磨き
  • 入浴剤・育毛剤・消臭剤・制汗剤・整髪剤

産業用・保安用

  • 餌料用フレーバー・家畜・養殖魚
  • 劇物
  • 都市ガス・L.P.G.

ショップ等

  • 香水コーディネーター
  • アロマコーディネーター
  • フードコーディネーター
  • アロマセラピー
  • アロマセラピスト
  • アロマコロジスト
  • 香水・化粧品製造販売

たばこ

  • 紙巻き・タバコ・葉巻・シガレット
  • パイプ・キザミタバコ・噛みタバコ

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